MUSEET in Sweden 2002
ゴットランド島 Gotland Visby
ストックホルムからぜいたくにも日帰りしました。どうしても訪れてみたくって。フェリーだと船中泊の航路になりますが、飛行機ではわずか40分。しかし。日帰りするにはあまりにもったいない・・なかったです。バルト海に浮かぶスウェーデン最大の島、ゴットランド島で最もにぎわいのある港町・ヴィスビィ。城壁内(南側)には、観光地化されて土産屋＆レストランストリートなる興ざめな場所もありましたが、一歩道を奥に離れれば、石畳の美しい坂の町、海はどこまでも青く、空はどこまでも高く、スウェーデンの人々の夏の憩いの島というのがよくわかります。ヴィスビィはハンザ同盟の貿易港として、中世に栄えた都市で、当時の教会の遺跡や建物が保存されており、今や「薔薇と廃墟の町」といわれるそうですが、薔薇はちょっとしか見かけなかった。城壁（高さ11m、周囲3.5km)の中は小さいのでゆったり歩いて巡れます。ここで訪れた博物館は１つですが、なかなか見応えのあるところでした。
じっくり見ると、半日はかかります。４つのフロアには歴史をはじめ、自然科学や絵画も展示されています。
まず、受付のある、グランドフロア（１階）は絵文字を刻んだ石碑などが数多く展示されて、続いて考古の時代の埋葬品が置かれています。
ファーストフロア（２階）は考古から中世に至るまでの歴史文化中心の展示と同時に、1050-1700間での絵画や宝飾品も公開。ヴィスビィがデンマークに陥落された時の様子を描いたＨellqvistの絵(1882）がここ（Room6）に収蔵されておるとは知らず（ストックホルムの国立美術館でも見ましたが）、当地でお目にかかれてとても光栄。非常に得した気分になりました。絵画の部屋のすみにある、細い階段を下りると、ハンザ同盟期の倉庫がそのまま再現された部屋となり、ひんやりした空気が当時を思い起こさせるようです。この場所へはこのルートでしか行かれません。セカンドフロア（３階)はそれまでの雰囲気が少し開けたように明るくなって、自然科学（生物）と、1500-1900までの歴史（産業中心）。18世紀の農家のインテリアを再現した個別のブースもある。
サードフロア(４階)は科学中心。どちらかというと、子供用のワークショップで、実際に見てふれて科学反応を体感するというもの。水車の動力や、映画の合成撮影など多岐にわたっています。積み木のアーチがみごとに象られていたのに、触って崩してしまった。ごめんなさい。
１､２階が観光客も意識した展示であるのに対して、３、４階は地元の子供たちを対象にした教育現場のような印象を受けました。
カフェテリアとミュージアムショップは２階にあります。ここで購入したガイドブック「Guide to Visby」（英語版）は、ヴィスビィの繁栄の歴史が、ヴィスビィ城壁内外の四季折々の美しい写真や地図やイラストとともに、紹介されてます。英文よりも写真に魅いっちゃって、なかなか読めません。
この他にも公式ガイドブックの英語版と絵はがきを何枚か買いました。Ｈellqvistの絵と、古いヴィスビィの地図は大判です。
（左)北の広場には、夏至祭りの塔が残ってました。（右)塔のてっぺん ガムラ・アポテーケット
ハンザ同盟で栄えた時代の事務所
サンタ・カタリーナ聖堂跡
午後のいっとき、中に入れます。
サンタ・マリア大聖堂
城壁内唯一残る聖堂。
黒い塔が特徴だそうです。
O･ma･ke Skyways
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written by Miyuga Hirano
